Thunderbird CCleanerによりアカウント設定が全部消えた時の復旧対処法

2018年11月26日

Thunderbird初期化 CCleamerによりアカウント設定が全部消えた時の対処法

いつもの様にメールチェックのため無料メールソフト Thunderbird を立ち上げるといきなりThunderbirdの初期画面、アカウント設定を促す画面が表示されて頭の中がパニックで真っ白に。

Thunderbirdの左カラムにズラリ並んでいた15程のメールアカウントが白紙状態でもちろんメールも表示されない。

「google先生に聞いてみよう」ということで調べてみると、どうやら バージョンアップした CCleaner を設定確認をしないで実行したことが原因の模様。対処法も色々出てきて試してみて一応元に戻ったので備忘録にする。

Thunderbirdアカウント情報ファイルが壊れたのが原因

CCleaner実行によりThunderbirdアカウント設定ファイルが壊れたのが原因
Thunderbirdの初期画面アカウント設定を促す画面

いつもの様にThunderbirdを立ち上げるといきなり上のような画面が出るとそりゃあパニックになるというものです。

以前、メールフォルダを自動最適化する設定にThunderbirdをしていた時に、保存していたメールが消えたことがありましたが、今回はメールどころかアカウント自体が無い状態になってしまいました。

それで調べたところ、どうやらシステムクリーナーソフト CCleaner v5.32.6129 以降にバージョンアップして設定確認しないでCCleanerを実行するとThunderbirdのアカウント情報ファイルが壊れてしまい、結果としてThunderbirdがアカウント情報を取得できなくなりアカウントのない初期状態で立ち上がるようだ。

CCleaner実行前アプリケーション Thunderbird保存場所チェック外す

CCleaner アプリケーションの保存場所
CCleaner アプリケーション Thunderbirdの保存場所

Thunderbirdアカウント情報ファイルが壊れるのを回避するには、CCleanerのアプリケーションのThunderbird保存場所のチェックを外してからクリーナーを実行する。そうすればThunderbirdアカウント情報ファイルが壊れることはない。

ちなみに調べたところによれば、FirefoxやChromeの保存場所のチェックも外しておいた方がよいそうだ。

なんでこんな大きな不具合を引き起こす可能性があるところにデフォルトでチェックが入っているのかは不明だが、マルチバイト文字の日本などでは不具合が起きているが、英語圏などでは不具合が起きてないからだという意見もあるみたい。

まあ、ソフトウェアやアプリケーションを更新・アップデートした時は設定を見直すのは基本だし、ましてや無料ソフトウェアとなれば一層確認が必要ということだな。

Thunderbird アカウント設定が消えた時の復旧対処法

アカウント情報 prefs.jsが壊れる
アカウント情報 prefs.jsが壊れる

Thunderbirdの保存場所にチェックを入れたままCCleanerを実行すると壊れるアカウント情報ファイルは prefs.js というファイル。Thunderbirdの重要なファイル。

メール自体は削除されたわけではなくアカウントの保管場所(メールボックス)に保存されているはずで、アカウント情報が取得できないからメールも表示されなくなっている。

prefs.jsの日本語部分が文字化けしてエラー、prefs.jsがInvalidprefs.jsに名前変更されて新たにアカウント情報がないまっさらなprefs.jsが自動生成される。アカウント情報がないprefs.jsだから初期状態でThunderbirdが起動するというわけ。

prefs.jsの場所はデフォルトでThunderbirdをインストールしている場合には、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird\Profile\英数字.defaultの中にある。

復旧対処法1 Invalidprefs.jsの文字化け部分を直してprefs.jsにコピー

とりあえずThunderbird閉じて、別の場所にThunderbirdフォルダごとコピーしてバックアップしておく。日本語部分が文字化けを起こしたInvalidprefs.jsの内容を文字化けを直して(文字コードはUTF-8N)アカウント情報が白紙状態のprefs.jsに貼り付ける。

復旧対処法2 Invalidprefs.jsの文字化け部分を直してprefs.jsにリネーム

とりあえずThunderbird閉じて、別の場所にThunderbirdフォルダごとコピーしてバックアップしておく。日本語部分が文字化けを起こしたInvalidprefs.jsの内容を文字化けを直して(文字コードはUTF-8N)アカウント情報が白紙状態のprefs.jsを削除、Invalidprefs.jsをprefs.jsにリネームして置き換える。

復旧対処法3 手動でアカウントを1つづつ新たに登録していく

そのままThunderbirdに新たにアカウントを登録していく。メールの保存場所などを元のアカウント情報と同じにすればメールは表示される。ただし元のアカウント情報と違ってくるとメールは表示されない。

復旧対処法4 Windowsのシステム復元を使う

今回無事に元に戻ったのはWindowsのシステム復元、ダメ元で一番近い復元ポイントで復元したらあっさりThunderbirdも元に戻っていた。

「手動でアカウントを1つづつ新たに登録していく」とか面倒だし元のアカウント情報どおりに登録する自信もない。「文字化け部分を直して」というのも面倒だし、そもそも文字化けを直す自信がない。

今回は運よくWindowsのシステム復元であっさり元に戻ったけれど、次回Windowsのシステム復元でだめなら面倒でも復旧対処法1~3で直さなければいけない。

やっぱりバックアップは重要 更新後の設定見直しも重要

要はThunderbirdの場合、prefs.js が肝心要ということでprefs.jsだけでもバックアップを小まめに取る習慣づけすることが必要だと痛感。Windowsのシステム復元にしてもそうで、自動復元ポイント設定していてよかった。

Thunderbirdに限らず、何においてもバックアップは重要。ソフトウェアの更新、アップデートの時は設定の確認をする。何も考えずホイホイ自動更新、自動アップデートしてるとエライめに遭うということ。

特に無料ソフトウェアの場合自動アップデートなんてしてるとマルウェアを仕込まれたりなんてこともありえるわけで。今回もCCleanerのバージョンアップ後に設定を見ないでエライめにあってるわけで。